保護猫を迎える前に準備したい
7つのチェックリスト— 初心者が失敗しないポイント
この記事は、
✅「保護猫を迎えたいけれど、何を準備すれば良いかわからない」
✅「初めての保護猫で失敗したくない」
という猫飼い初心者の方に向けて、実体験をもとにしたおすすめの準備一覧とポイントをまとめたものです。
1. 保護猫を迎える前の準備
初めての保護猫を迎えることを決めた!とはいえ、
📌「何を準備すればいいの?」
📌「どんな風に成長していくのかな」
📌「部屋のどこを整えたら安全かしら?」
と多くのことで悩まれていらっしゃるかと思います。
我が家でも、大切にしたい気持ちはあるものの、突然だったこともあり、何から手をつければいいのかわからず、本を読んでみたり、インターネットで検索したり、先輩の猫ママさんにもうかがいながら準備を進めました。
また、必要なことが分かりづらく、不安になりがちです。
この記事では、実際に想定外に保護猫を迎えた私の経験をもとに、私が用意してよかったもの・整えておきたい物品・環境・心構えを失敗したこともまとめてご紹介します。
「💪これさえ読めば安心💪」と思えるチェックリストになっていますので、ぜひ参考にしてください。

2. 保護猫を迎える前に考えておきたいこと
2-1. 保護猫を迎える理由を明確にする
📍「癒やされたい」
📍「独り暮らしの寂しさを埋めたい」
など動機は人それぞれですが、ペットと言えば、犬や猫だけでなく、魚や爬虫類、昆虫などたくさんの種類がありますよね。その中でも売られている猫ではなく、保護猫を迎えると決めたのには何かしらの理由があるのではないでしょうか?
お金がかからないから?それとも他の理由でしょうか。
こちらにたどり着いてくださった方にはきっと優しく心温まる理由があると思います。その理由を生涯忘れずにいたいものです。保護猫を迎えるなら長期的な責任を想定しましょう。保護猫は過去のトラウマや環境変化に敏感で、慣れるまで時間がかかることが多いものです。
ペット飼育初心者であっても「最悪の事態(引越し・長期入院など)を想定してどう対応するか」を考えておくと、迎えた後のストレスを減らせます。
2-2. 保護猫の性格や背景を理解する
保護団体やシェルターから情報をしっかり聞きましょう。譲渡会は各地で開催されており、インターネット上でもたくさんの開催が公開されています。地域によっても少々異なるようですが、主に、
✔完全室内飼育と家族全員の同意、
✔ペット可の住居、
そして
✔経済的・時間的な余裕があるか
が条件づけられていることが多いようです。
また、外で長く過ごした子、親兄弟と離れている子、病歴がある子など、ご縁がある子の背景によっても接し方に注意が必要なことがあります。
このため初心者には
⚜️「人馴れしている」
⚜️「トイレ習慣がつけられている」
⚜️「健康チェック済み」
など、比較的扱いやすい子を選ぶとよいでしょう。
2-3. 家族の理解とアレルギー確認
家族や同居人がいる場合は、事前に合意を取りましょう。我が家もここはとても問題になりました。動物は好きでも、犬には反応しないのに、猫には反応するアレルギーもあります。
✅ご家族にアレルギーは?
アレルギーがあれば当然飼育が難しくなり手放さなければならないので、迎える保護猫にとっても大きなストレスになります。また、だれがお世話をするか、旅行に行く時にはどのようにするか、といったことや、犬は人になつくといわれますが、猫は家になつくともいわれ、一緒に出歩くことがストレスになる子もいます。
✅成猫をお迎えするのか、子猫をお迎えするのか、
✅外へも自由に出入りさせるのか(譲渡会では不可)、室内飼いとするのか。
✅餌やり水換え、爪を切る、ブラッシングといった直接のお手入れは誰がいつするのか
といった日常の役割分担を決めておくとトラブルが減ります。
✅去勢や避妊についてもいつ実施するのか
といったことも家族で検討しておくとよいでしょう。
旅行中の預け先や動物病院も近隣に複数あると、突発的なトラブルがあっても対応ができます。
3. 保護猫のために準備する基本アイテム
3-1. 安心できる「猫スペース」
初心者に最もおすすめしたいのは「猫専用の安心スペース」を作ることです。小さめの部屋か、ドア付きの一角か、ケージ、毛布やタオルケット、トイレ、食器を設置します。ケージを設置して、初日は環境に慣れないため隠れていることが多いので、無理に引き出さず見守ることが大切です。
猫はとてもデリケートで個体差があるものの縄張り意識がつよいため、他の飼育動物がいる場合にも注意が必要です。
人なれしている保護猫ちゃんの場合は、初日から部屋中を探検する場合もありますが、我が家の場合は、仕事が在宅になった時に、自由に動き回れないことで人間も猫もストレスになったことがありました。
小さな存在でも1人分のテリトリーを確保する必要がありますし、また、犬とは異なり、ココは入ったらだめ、と しつけることがかなり難しいので、入ったらダメなところは最初から解放しないと決めておくとよいでしょう。
3-2. トイレと砂の選び方
トイレは猫の生活の要です。トイレが自分でできない保護猫を引き取る場合には、おしっこの介助が必要になります。ティッシュなどで刺激を与えることで排泄できるようになりますが、初心者でしたらトイレが自分でできるようになってから引き取られるとよいでしょう。
初心者へおすすめなのは、保護していた団体や譲渡元で使われていたものをそのまま譲りうけるようご相談されるとよいでしょう。
トイレについては別の記事でもお伝えしていきますが、システムトイレ(疑似砂の下に高分子吸水材などのシートを敷くタイプ)や箱に砂を入れるタイプシンプルなオープン型トイレがあります。
使用する砂はいろいろ試して一番良いものを選んでいくことになりますが、トイレが自分でできるようになっているのなら、譲渡元で使われていた自分の臭いがついた砂をひとうかみでも分けてもらって、新しい住まいでのトイレの砂に混ぜてあげることで安心してトイレができるようです。
また、保護団体や譲渡元で使っていた砂が分かれば、最初は同じものを使うとトラブルが少ないです。
余談ですが、ニオイはかなりくさい。。。ちびちゃんで少量であってもやはり肉食のせいかめっちゃくさい。。。これは私が臭いでうつになるくらいの破壊力がありましたので、どうぞご注意を。。。
後日消臭スプレーやうんちの処理方法についてもまとめていきますね。
3-3. フード・食器の準備
保護猫だけでなく、猫はセンシティブなので食べるフードがいきなり変わるとお腹を壊すことがあります。(もちろんそうでないこともあります)
まずは譲渡元で与えていたフードを教えてもらいそれを継続しつつ、他のものに変える時は、少しずつ切り替えるのが安全です。キャットフード各社の梱包袋やWEBサイトにも切り替える目安などの記載があります。

おすすめは、消化に優しい総合栄養食(ウェットとドライの併用)。ですが、歯が生え変わるとドライフードを好む場合もあります。
食器は陶器のものが衛生的で、ヒゲが当たりにくい浅めの皿を選ぶと食べやすいです。
またお水も新鮮なお水を飲めるようにお皿を準備しましょう。ペットボトルを逆さにした形態の給水機もあり、ケージに取り付けられるものもありますが、ここから水が出てくるということがわかるまで練習が必要なこともあります。
常に新鮮な水が出るようにろ過して噴水のようになっている給水機もあります。猫の祖先は砂漠出身だそうで、水に入るのをためらうとよく聞きますが、蛇口の水を手先でちょいちょいっと湿らせて飲む器用な猫ちゃんもいます。
4. 快適に暮らすためにあると便利なグッズ
4-1. キャットタワー・爪とぎ
猫は高い場所を好みます。ふと気づけば上から視線が注がれている。。。
冷蔵庫の上や棚の上、カーテンレールの上など狙われますのでお掃除が進み一石二鳥かもしれません。

また爪とぎは本能です。爪切りをこまめにしていても、いろいろなところで爪とぎをしますので、お迎えのタイミングから、大切な家具や賃貸住宅の壁面などで爪とぎしそうな時には、爪とぎしていい場所へ誘導できるように、専用の爪とぎは多めに設置しておくとよいでしょう。

※まだこの傷跡はかわいい方かもしれません。
このような被害を減らすために爪とぎはぜひ多めに!初心者には、爪とぎがたくさんある省スペースタイプのキャットタワーもおすすめです。
4-2. ブラシ・ケア用品
ブラッシングは毛玉予防だけでなく、コミュニケーションツールにもなります。嫌いな猫ちゃんもいますが、ブラッシングすることで毛玉を吐くことが減らせたり、飼い主も猫もまったりした時間を過ごすことができます。
短毛種にはラバーブラシ、長毛種にはスリッカーブラシなど、毛質に合ったブラシを選びましょう。
毛玉対策として、猫草を育てて食べられるようにすることもできます。猫草には便秘解消や葉酸といった栄養摂取の目的もあります。我が家の猫は猫草を育てて食べさせるようにしたら、以前よりもたくさんうんちがでるようになりました。便秘だったのですね、きっと。。。
4-3. 防災グッズとキャリーケース
災害時に備えて
📍キャリーケース
📍非常食(猫用)
📍水
📍タオル
📍常備薬
などをセットにした「猫用避難セット」を用意しておきましょう。キャリーは動物病院にも必須です。
譲渡で引き取る時にもキャリーケースを使います。病院に行く時も使いますが、身体が大きくなったり、病院に行く=嫌なことをされる、という刷り込みが起きてしまった場合には、別のものを購入されるとよいでしょう。
災害時は避難場所に連れていける場合とそうでない場合もありますので、自治体の災害時のペット対策ガイドラインなどを確認しておきましょう。
一緒に避難できる場合にも、猫が苦手な方やアレルギーの方がいらっしゃる時には猫を自由にさせられませんので、キャリーケースの中でも動けるような大き目のものを準備しておくのがよさそうです。
5. 体験談:初めて保護猫を迎えた日のこと
私の実体験では、お迎えに行く前に譲渡元の方にご指導いただいた上で、車でお迎えにいきました。ケージやトイレ、猫砂、フードなどもそろえるのをお手伝いいただき、お迎え当日は車の後ろへケージを横にして入れ、キャリーケースへ猫、トイレは砂がこぼれないようにして、連れてきました。
まだ2か月ほどで、我が家はみなペットビギナーでしたので、キャリーの中でみゃ~みゃ~鳴いているのが何を訴えているのかわからず、家に到着してケージを設置して中に入っていったものの、ぷるぷると震え出し、家族は全員右往左往して「水じゃない?」「エサじゃない?」「こわいんじゃない?」「トイレじゃない?」などテンパっておりました。ほんのわずかにフードを食べてくれた時の安堵感は今でも忘れていません。

引き受けし車で移動中。キャリーケースの中から移り変わる外の景色に興奮していました。
しかし、ほっとしたのも束の間、私は臭いでねむれなくなってしまったのです。そして、大好きなアロマの仕事も、かなりの種類が使えなくなってしまい続けることが難しい状況に。。。
猫にとってアロマの成分で腎臓で分解できないものがあるためなのですが、受け入れざるを得ない。。。
当初はうれしさよりもつらさも多くありました。可愛いし、うれしいし、癒されるけれども、夜半に疲れている時に部屋中を走り回られて大運動会で近隣から苦情がこないかしら・・・、この臭いはなんとかならないかしら・・・と、すべてを受け入れられるまで時間がかかったこともありました。
ご縁のある猫ちゃんによって性格もさまざまなようで、猫はおっとり、と思っていたけれど我が家の猫はとんでもなくおてんばさんでおまけにストイックな面もあるので、毎日ボールで遊ぶことも飽きるまで要求されます。
相性もあるかな、とは思いますが、自分にとってデメリットになることも事前に知っておけば、対処する方法ももっと調べてストレスは減らせたのかもしれませんね。
6. まとめ(初心者へのおすすめチェックリスト)
保護猫を迎える準備は、「心の準備」と「物の準備」が鍵です。初心者の方におすすめしたいのは、
1️⃣まず安心できる「猫専用スペース」を作ること、
2️⃣次にトイレ・フード・キャリーなど基本アイテムを揃えることです。
初心者向けチェックリスト(おすすめ)
- 静かな「猫スペース」:キャリー、毛布、トイレ、食器
- トイレ+猫砂(保護元と同じタイプがベター)
- フード(保護元のフードを一時継続)・陶器の食器
- キャットタワー/爪とぎ(省スペースタイプ)
- ブラシ・爪切り・耳掃除用品
- キャリーケース・避難セット(非常食・水・タオル)
- 家族の合意・役割分担・アレルギー確認
さらに詳しい「トイレ砂の比較」や「フード切り替えテク」などを個別記事でまとめる予定です。

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