「留守中、ちゃんと過ごせるかな?」
「長時間のお留守番、大丈夫かな?」
といった不安はつきものです。
この記事では、保護猫初心者の方でも簡単に実践できる“たった5つ”の準備で、長時間の留守番中でも猫ちゃんが安心して過ごせるようになる方法を紹介します。
保護猫の留守番が不安な理由とは?
環境の変化に敏感な保護猫
保護猫は捨て猫や野良猫など、過去にトラウマとなる経験をしていることが多く、住環境の変化に非常に敏感です。特に一人で過ごす時間には強い不安を感じることがあります。
社会化が不十分な場合のストレス
子猫のころに人間との触れ合いや社会経験が不足していた保護猫は、新しい環境に慣れるのに時間がかかります。見慣れない音や匂い、人の出入りがストレスとなるため、お留守番時には特に配慮が必要です。
初心者でもできる!保護猫の“安心お留守番”のための5つの準備
① 安全な室内環境を整える
電気コード、尖った物、小さなおもちゃの誤飲など、猫にとって危険なものを取り除くことが第一歩です。特に、キッチンやバスルームへの立ち入りは制限しておくと安心です。
② 十分な飲水と食事の確保
長時間のお留守番には自動給餌器や給水器の設置が有効です。タイマー付きの製品を使えば、決まった時間にごはんが出ることで猫にとっても安心感が生まれます。
③ トイレ環境を清潔に
清潔なトイレを複数用意することで、ストレスによる排泄の失敗を防げます。長時間の外出前には、必ずトイレ掃除を済ませておきましょう。
④ おもちゃ・キャットタワーでストレス軽減
退屈はストレスの原因になります。猫じゃらしやボール型のおもちゃ、キャットタワーなどを用意して、遊びと休息のバランスを保てる環境を整えましょう。
⑤ 防音・適温の維持
夏はエアコン、冬は暖房器具を使って快適な温度を保つことが重要です。また、外からの音をシャットアウトできる場所にベッドを設置するのも効果的です。
見落としがちな注意点とNG行動
急な長時間留守は避ける
いきなり数時間の留守番をさせるのではなく、30分、1時間と徐々に時間を延ばしていくことが成功のコツです。
「閉じ込め過ぎ」は逆効果
安全を意識するあまり狭いケージに長時間閉じ込めると、かえって猫のストレスになります。自分で動ける範囲を確保してあげましょう。
どうしても不安なときは?おすすめの対処法
見守りカメラの活用
最近ではスマホで確認できる見守りカメラも多数販売されています。外出先からでも猫の様子が確認できるので、飼い主の不安も軽減されます。
ペットシッター・家族の協力
長時間や泊まりの外出が必要な場合は、信頼できるペットシッターにお願いするか、家族に来てもらえるように手配しておくと安心です。
体験談|保護猫にゃタゾノの安心お留守番までの道のり
我が家の保護猫「にゃタゾノ」も、迎えた当初はお留守番が大の苦手でした。初めての留守番のときには、見守りカメラを設置し、家族全員がスマホで常に様子を見られるようにしました。
しかしすぐに、別の角度も見られるようにともう1台カメラを買い足し、複数アングルで見守る体制に。
さらに、家族全員が外出しなければならない日には、別居している家族に来てもらって在宅してもらうという工夫も取り入れました。
これらの積み重ねで、にゃタゾノは今では安心して5〜6時間のお留守番ができるようになりました。
専門家に聞く!猫のストレスとその対処法
ストレスのサインとは?
動物病院の獣医師によると、以下のような行動は猫がストレスを感じているサインだとされています。
- 過度なグルーミング
- ごはんを食べない
- トイレ以外で排泄する
- 隠れる時間が長い
猫にとって「安心できる環境」とは?
動物行動学の専門家によれば、「猫が自ら選んで隠れられる場所」「高いところで過ごせる空間」があるだけで、精神的安定につながるとのこと。段ボールハウスやキャットタワーを上手に使いましょう。
「お留守番」はトレーニングで克服できる
短時間からスタートし、徐々に時間を延ばす「段階的トレーニング」が効果的。初期は帰宅時にご褒美を与えることでポジティブな印象を残すのも有効です。
おわりに:保護猫が安心してお留守番できる環境づくりを
お留守番は、保護猫との信頼関係を深める良い機会でもあります。猫の個性を理解し、少しずつステップを踏んで慣れていけるようサポートしていきましょう。


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