【完全ガイド】保護猫を迎えるといくらかかる?初期費用・月々のリアル明細と節約のコツ

【完全ガイド】保護猫を迎えるといくらかかる?初期費用・月々のリアル明細と節約のコツ 🐾保護猫との出会いとお迎え準備

保護猫を迎える前に知っておきたい「お金と覚悟」のリアル

「保護猫は無料で譲ってもらえるから、お金はほとんどかからない」と思われがちですが、実際にはそうではありません。保護猫を迎えることは「命を預かる」という責任ある行為であり、医療費や食費、安心できる環境づくりなど、日々のケアには継続的な費用と時間がかかります。

この記事では、筆者が実際に迎えた保護猫「にゃタゾノ」の事例を基に、初期費用・毎月の飼育費・想定外の出費について、実際の数字を交えて詳しくリアルにお伝えします。

本記事のゴールは、

「結局いくら必要?」
「何から準備すればいい?」

といった不安を明確に解消することです。

譲渡費用の内訳必需品の目安金額ごはん・トイレ砂・保険などの毎月の費用を具体的に示し、最後に初心者でも無理なく続けられる節約のコツ安全対策もお伝えします。
夢のスタートを現実的に、でも温かく。保護猫との暮らしが長く幸せに続くよう、一緒に土台を整えていきましょう。後半では、一目でわかる目安表もご用意しています。

保護猫を迎えるときに必要な初期費用とは?リアルな内訳

「譲渡費用」ってなに?内訳と支払いの意味を理解しよう

譲渡費用は保護団体や地域によって異なりますが、一般的には1万〜3万円ほどが目安です。この費用には、初回ワクチン接種、避妊去勢手術、マイクロチップ装着、健康診断など、保護時に行われた医療ケアが含まれていることが多く、「無料」ではない理由がここにあります。

筆者のケース(にゃタゾノ)では、知人から譲り受け、ケージやトイレ、フードなどもご準備いただいていたため謝礼として2万円をお支払いしました。
譲渡会や保護団体への譲渡費用は、保護活動の継続にも充てられるため、次の命をつなぐための大切な資金という視点を持っておくと、納得感が高まります。

初心者が最初にそろえるべき猫グッズ一覧と費用目安

お迎え前後に最低限そろえたいのは、

・トイレ
・トイレ砂
・食器
・フード
・キャリーケース
・爪とぎ
・ベッド
・隠れ家(ケージや簡易スペース):ダンボールでも代用可能

など。

品質やサイズによって金額は変動しますが、最低でも2万〜3万円程度は見込んでおくと安心です。

参考までに筆者の初回購入は、
・トイレ(3,000円)
・食器(2,000円)
・キャリー(5,000円)
・爪とぎ(1,500円)
・ベッド(ケージ)(12,000円)

合計は、23,500円ほどでした。成猫になってからキャットタワー(15,000円)、大きいサイズのトイレ(3,000円)を買い足しているのでそれも含めると41,500円になります。

特にトイレと設置場所は、ストレス軽減と排泄の成功率に直結するため、最初の投資として優先度高めがおすすめです。それ以外は安価なものでも問題ありません。

保護猫の初期投資

自力でトンネルをつくろうと段ボール工作を試みましたが、こんなこともありました。

 健康チェックと予防にかかる費用|初期医療のポイント

譲渡までに基本医療が済んでいても、環境の変化による体調チェックのために、追加ワクチンやノミ・ダニ・寄生虫予防、初回健診を行うことがあります。また、ペット保険への加入も検討しておくと安心です。初期医療と予防にかかる追加費用は1万〜2万円が相場です。

にゃタゾノの場合は、追加ワクチン(5,000円)、ダニ・ノミ対策(2,000円)、保険初回(1,000円)で合計8,000円でした。

予防への投資は、将来の高額医療を回避するための保険と考えると、判断しやすくなります。

毎月どれくらいかかる?保護猫との暮らしの維持費を公開

 フードとトイレ砂の費用

フードのランクによって、毎月のごはん代は大きく変わります。一般的なフードなら月2,000円前後、プレミアムフード中心なら月4,000〜6,000円程度が目安です。

トイレ砂は種類(紙、おから、鉱物、木製ペレットなど)や交換頻度によって差がありますが、月1,000〜2,000円が一般的です。

筆者宅では、にゃタゾノの体質と嗜好に合わせてフード約2,000円+砂1,500円です。においや飛び散り対策に重点を置きつつ、健康と掃除の手間のバランスを取っています。

医療費と保険料

ペット保険は補償内容にもよって異なりますが、月500円〜4,000円が一般的です。さらに、年1回の混合ワクチン(約5,000円)健康診断(5,000〜10,000円)を月割りで考えると、月1,000〜2,000円ほどを見込んでおくとよいでしょう。

にゃタゾノの場合は月数百円の保険を選択して万一の高額治療に備えています。初期から健康的と判断したためですが、虚弱の子には保険金額を上げる必要があるかもしれません。特に初心者のうちは、体調変化に敏感に対応できるよう、経済的な安心材料を用意しておくと判断がブレずに済むでしょう。

おやつと消耗品の費用

おやつ、おもちゃ、爪とぎ、ケア用品など、小さな出費の積み重ねも忘れずに。月1,000〜2,000円を目安に見積もると現実的です。

しつけやコミュニケーションにおやつを活用する場合は、与えすぎによる体重増加に注意し、フードの量とのバランスで全体のカロリーを調整しましょう。

にゃタゾノはおやつが大好きですが、見向きもしないものもあります。

「ごほうび=小粒&低カロリー」として、毎日のおやつは与えていません。壊れやすいおもちゃは買い替え前提で、誤飲しにくい形状のものなど、安全性を最優先にし100円ショップのものも取り入れています。

想定外の出費と対策

緊急医療費への備え

猫が病気やケガをした際の緊急医療費は、内容によっては10万円以上かかることもあります。こうした事態に備えて、ペット保険に加入したり、「猫用緊急基金」として数万円を別口座に積み立てたりしておくと安心です。

にゃタゾノが避妊手術後に痛みでトイレを我慢していたらしく、丸1日おしっこが出ないことに気づき、緊急で動物病院に駆け込んだ時、検査料だけで1万-2万円かかり、おどろいたことを覚えています。幸い、かけがいのない命で大事には至りませんでしたが、この経験から緊急時の備えの重要性を痛感しました。

家具や家電の修理・買い替え

猫による家具のひっかき傷やコードの噛み癖など、思わぬ破損トラブルも起こり得ます。ソファカバーやコードプロテクターなどの「予防グッズ」への先行投資が、結果的に出費の削減につながります。

にゃタゾノにパソコンのキーボードの足を壊されて、買い替えを余儀なくされたことがありますが、金額が1万円を超えていたため、やむなくそのまま使用しています。

また、玄関に飾りとして置いていた陶製の干支の置物は、毎年正月のうちに粉々になりました。

保護猫の初期費用と毎月の飼育費はいくら?実際の費用明細を公開

想定外の出費はこんなところからも起きます

いろいろ調べてみたところ、予防にかかる費用は、修理費より安いことが多いので、備えておけば安心です。

ペットシッターやホテル代

旅行や帰省など、家を空けるときに必要なペットシッターやホテル代も無視できません。相場は1日あたり2,000〜5,000円です。長期休暇や出張の前には、この出費も生活費に組み込んでおくと安心です。また、緊急で預けられる場所を複数考慮しておくとさらに安心です。

にゃタゾノを動物病院併設のペットホテルに預けると3泊で9,000円ほどとなります。別居の家族に来てもらったり、自宅でお留守番させたりするペットシッターさんの利用も検討しています。

ペットシッターさんは、ごはん、遊び、お掃除、報告書作成などを、およそ7,000円くらいでしてくださるそうです。

1泊であれば、フードと水が十分であればお留守番可能ですが、人とのかかわりが好きな子なので、2泊以上となるとやはり人の手が必要かと考えています。ただし、猫によっては2泊でも平気な子もいるようです。

無理せず続ける!保護猫との暮らしを節約しながら楽しむコツ

必需品の賢い購入術

キャットタワーやベッドなどの高額アイテムは、中古品やリユースショップを活用するもおすすめです。ただし、消毒や洗浄などの衛生管理は必須です。フードは、まとめ買いやセール時の割引を利用したり、トイレ砂は、詰め替え用を選んだりすることで、コストを抑えることができます。

にゃタゾノのキャットタワーは別居の家族からのプレゼント品です。フードは鮮度が気になるので、1ヶ月分を割引のきくサイトで購入するなどしています。

DIYでできる節約術

段ボールや木材、余った布を使えば、おもちゃや爪とぎを手作りすることも可能です。ほぼコストゼロで、猫の好みに合わせた世界に一つだけのグッズを作ることができます。

にゃタゾノのお気に入りは、私が手作りしたダンボールニャンション(ダンボールで造ったマンション)やAmazonの段ボールや梱包袋です。

保護猫のくらし

ダンボールニャンションは手作りで、恰好がいいとはとても言えませんが、にゃタゾノはお気に入りです。

高価なものでも見向きもされないことがあるので、100均の材料で作ったり、少しだけ加工したりした猫グッズがたくさんあります。箱とタオルで作った簡易ベッド、段ボールの爪とぎ、鈴付きのおもちゃなど、工夫次第で楽しみながら節約できます。

定期検診で大きな病気を予防

年1回の健康診断やワクチン接種は、病気の早期発見につながり、結果的に高額な治療費を避けることができます。特に口腔ケアや歯磨き習慣をつけておくと、将来の医療費を大きく節約できます。

にゃタゾノは嫌がりますが、膝の上に乗ってきたときに、なにげなく小さなミニミニ前歯を観察して健康チェックをしています。口の中に指を入れることに慣らしておけば、歯磨きケアもスムーズに移行できます。今ではすっかり慣れて、歯科疾患のリスクを減らせているのではないかと考えています。

総額まとめ

保護猫譲渡と暮らしにかかる費用

暮らしにかかる費用:にゃタゾノ主調べ🐾

 

 

 【実録】保護猫「にゃタゾノ」にかかった1年間の費用をすべて公開

にゃタゾノを迎えてからの1年間で実際にかかった費用を公開します。

◆初期費用
譲渡費           20,000円
必需品           23,500円
初期医療費     10,000円
 合計              53,500円

◆毎月の費用
フード             3,000円
トイレ砂          1,500円
保険                1,000円
おやつ、消耗品 1,500円
合計                7,000円

これに加えて、

◆その他
年間のワクチン接種  5,000円
健康診断                 7,000円
思わぬ医療費         20,000円
などがかかり、初年度の総費用は約20万円前後となりました。まさに「猫一匹、人間一人分」と言われる理由を実感しました。

しかし、にゃタゾノがもたらしてくれる癒しや楽しみを考えると、決して高い買い物ではなかったと感じます。むしろ、彼女との生活はお金には代えられない価値があります

保護猫との暮らしを始める前に知っておきたい費用まとめ

保護猫を迎えるには、初期費用で5万〜8万円、毎月の飼育費で1万〜1.5万円ほどかかります。思わぬ出費に備えて、緊急資金も準備しておくことが大切です。しかし、これらの費用は、命を引き受ける責任の一部に過ぎません。

最後に、この記事で紹介した内容をもう一度整理しておきましょう。
1. 初期費用は譲渡費、必需品、初期医療費で5万〜8万円
2. 思わぬ出費に備えてペット保険や貯金を
4. 賢い購入術やDIYでコストを抑える
5. 予防医療で将来の高額医療費を防ぐ

にゃタゾノが教えてくれたのは、お金以上に大切なものがあるということ。保護猫を迎えることは経済的な負担になりますが、その分得られるものは計り知れません。あなたも、よく考えた上で、保護猫との生活を始めてみてくださいね。

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