- 初めての「甘え」に戸惑うあなたへ|困っているのか甘えているのか分からないときに
- 保護猫の甘え方を理解するための基礎知識|不安と安心が混ざるサインたち
- すりすりからわかる保護猫の気持ち|テリトリーと安心のサイン
- 鳴き声で読み解く保護猫の感情マトリクス|高さ・大きさ・長さで見る気持ちの目安
- 甘え方にどう応える?距離感と接し方のやさしいコツ
- 甘え方のクセから分かる性格と環境チェック|「その子らしさ」を見るヒント
- 体験談:鳴き声では甘えられなかったにゃタゾノが、すりすりしてくれるまで
- 甘え方チェック・クイズ|あなたの家の保護猫満足度は?
- まとめ:不器用な甘えは、これから育つ信頼のタネ
- 注意点と参考情報|不安なときは専門家に相談を
初めての「甘え」に戸惑うあなたへ|困っているのか甘えているのか分からないときに
保護猫を迎えたばかりの飼い主さんからよく聞くのが、
「甘えているのか、困っているのか分からない」というお悩みです。
足元にすりすりしてきたり、夜になるとニャーニャー鳴き続けたり…。
どの行動にもちゃんと理由がありますが、最初のうちは違いがとても分かりにくいですよね。
特に保護猫は、それまでの環境や経験の影響で、「甘え方が少し不器用」な子も多いと言われています。
ただ、行動の意味を少しずつ知っていき、ていねいに応えてあげることで、その甘えは次第に「信頼のサイン」と感じられるようになっていきます。
この記事では、
- 保護猫の甘え方の基本
- すりすり行動や鳴き声に隠れた気持ち
- その甘えにどう応えていくかのコツ
を、初めての方にも分かりやすい形でまとめました。
読み終えるころには、今まで「よく分からなかった行動」が、少しずつ「その子なりの愛情表現」に見えてくると思います。
どうぞ肩の力を抜いて、一緒に見ていきましょう。
保護猫の甘え方を理解するための基礎知識|不安と安心が混ざるサインたち
甘え方には「安心」と「確認」が隠れている|ヘルプサインのことも
猫の甘え行動は、大きく分けて2つの意味を持っていると考えられています。
- 「あなたを信頼している」というポジティブな甘え
- 「少し不安だから安心させてほしい」というヘルプサインとしての甘え
パッと見た印象はよく似ていますが、
- 行動の頻度
- 強さ(しつこさ)
- いっしょに見られるしぐさや表情
によって、伝えたいことが少し変わってきます。
たとえば、落ち着いた表情で足元にすりすりしてくる場合は、多くが「安心している」「うれしい」といったサインであることが多いです。
一方で、そわそわと落ち着きがなく、鳴きながら同じ行動を何度も繰り返すときには、「不安だからそばにいてほしい」という気持ちが混ざっている可能性があります。
保護猫ならではの「過去の経験」の影響|その子のペースを大切に
保護猫は、
- 野良出身で外で暮らしていた
- 多頭飼育崩壊の現場からレスキューされた
- 以前の家庭で十分にかまってもらえなかった
など、それぞれ違った背景を持っていることが多いです。
そのため、
- 初日からベタベタ甘えてくる子
- 甘えたい気持ちはありそうなのに、怖くてなかなか近寄れない子
など、「甘え方のスタイル」に大きな個性が表れやすいといわれます。
動物行動学の分野でも、幼少期の経験や人との接し方が、その後の甘え方に影響することが指摘されています。
つまり、保護猫の甘え方は「その子の歴史そのもの」とも言えます。
一般的な“猫あるある”だけで判断するのではなく、
「この子は、どんな経験をしてきたのかな?」
と想像しながら、その子だけの「くせ」やペースを見つけていくことが、とても大切です。
甘えサインを読み取るための前提姿勢|「決めつけない」「セットで見る」
甘え方を理解するうえで、いちばん大切なのは「思い込みだけで決めつけない」ことです。
- 鳴いた=必ずごはんが欲しい
- すりすり=いつでもご機嫌
というわけではありません。
「行動」だけを見るのではなく、
- そのときの状況(時間帯・まわりの環境・直前に何をしていたか)
- 顔つきや体の力の入り具合などの表情
と合わせて、「行動+状況+表情」のセットで捉えると、ぐっと読み解きやすくなります。
保護猫との暮らしの基本はいつも同じです。
「うちの子は今、何を感じているだろう?」
と心の中で問いかけながら、少しずつ答え合わせをしていくイメージで向き合ってみてください。
完璧に分からなくても大丈夫です。
「分かろうとしてくれる人がそばにいる」ということ自体が、猫にとって大きな安心につながります。
すりすりからわかる保護猫の気持ち|テリトリーと安心のサイン
足や手にすりすりするときの気持ち|「大事な存在だよ」のマーキング
家の角やテーブルの脚、ドアのふちなどにすりすりしているときは、
「ここまでが自分のテリトリーかな?」と確認していることが多いと考えられています。
引っ越し直後や模様替えのあとにすりすりが増えるのは、
- いつもと景色が違って少し不安
- 自分のにおいをつけて落ち着きたい
という、猫なりの気持ちの整え方、調整行動とも言えます。
一方で、急にすりすりする範囲が狭くなったり、同じ場所ばかりで繰り返したりするときには、ストレスや体調不良が隠れている場合もあります。
- 食欲
- トイレの状態
- 歩き方や表情
など、ほかの様子もいっしょにチェックして、少しでも「いつもと違う」と感じることが続くときには、早めに動物病院に相談してみると安心です。
家具や部屋のあちこちにすりすりするとき|テリトリー確認と気持ちの落ち着かせ方
家の角やテーブルの脚、ドアのふちなどにすりすりするときは、テリトリーの境界線を確かめていることが多いです。
引っ越し直後や模様替えのあとにすりすりが増えるのは、「ここは安全かな?」「自分の匂いで落ち着こう」という猫なりの調整行動でもあります。
逆に、急にすりすりの範囲が狭くなったり、同じ場所ばかりで繰り返したりする場合は、ストレスや体調不良が隠れていることも。
他のサイン(食欲・トイレ・表情)も合わせてチェックしてみてください。
「しつこいすりすり」は甘え+不安が混ざっていることも
帰宅直後などに、足元に何度も体をこすりつけて離れないときは、
- 「会えなくてさびしかったよ」という甘え
- 「ちゃんと戻ってきてくれたよね?」という不安
が混ざっている場合があります。
このようなときには、
- 落ち着いた声で名前を呼ぶ
- 軽くなでる、そっとそばに座る
など、短時間でも丁寧に相手をしてあげるのがおすすめです。
長時間ベタベタする必要はありませんが、「戻ってきたよ」「そばにいるよ」という安心を返してあげるイメージで接してみてください。
鳴き声で読み解く保護猫の感情マトリクス|高さ・大きさ・長さで見る気持ちの目安
鳴き方の違いは「感情の温度計」のようなもの
猫同士は、あまり鳴き声を使って長く「会話」することはなく、
むしろ人間に対してだけ鳴くことが多い動物だといわれています。
そのため、鳴き声は
「あなたに向けたメッセージ」
と考えてみると分かりやすいかもしれません。
保護猫の場合、暮らし始めのころは不安から鳴くことが多いですが、環境に慣れてくるにつれて、
- 「そばにいてほしい」
- 「かまってほしい」
といった、甘えの鳴き声が少しずつ増えていくこともあります。
鳴き方の変化は、その子の「感情の温度計」のようなもの、とイメージしてみてください。
声の高さ・大きさ・長さで分ける鳴き声マトリクス|わが家バージョン作りのヒント
ここでは、鳴き声を
- 声の「高さ」
- 声の「大きさ」
- 声の「長さ」
の組み合わせで整理した早見表をご紹介します。
あくまで目安ですが、日々メモを取りながら照らし合わせると、その子なりのパターンが少しずつ見えやすくなります。

■鳴き声の種類の一例
- ゴロゴロ:音が続き、頻度も多いとき…安心してリラックスしていることが多い
- シャー:声量が大きく頻度は少ない…瞬間的な強い警告サイン
- ケケケ:高い音で頻度が多い…鳥や虫を見て興奮しているときなどによく見られる
このような音の違いも、「うちの子はどんなときにどの声を出しているかな?」と観察するときのヒントになります。
続いて、日常でよく見られる鳴き方を表にまとめてみます。
| 声の高さ | 声の 大きさ |
長さ・鳴き方の例 | よくある場面 | 気持ちの目安の一例 |
|---|---|---|---|---|
| 高い | 小さい | 短い(「ニャッ」) | 飼い主を見つけたとき、近くを通ったとき | 「ちょっとかまって」「気づいてほしい」という軽い甘え |
| 高い | 大きい | 長い(「ニャーーン」) | ごはん前、ドアの前で鳴くとき | 要求がはっきりしている甘え。「ごはん」「開けて」などのことが多い |
| 低め | 中くらい | 連続短音(「ニャッ、ニャッ」) | 部屋の中をうろうろしながら | 少し不安、まわりの状況を確認したいとき。「どこ?」「ここでいい?」 |
| 低い | 大きい | 長い・うなり声混じり | 他の猫や知らない人を見たとき | 警戒・威嚇の可能性が高め。そっと距離をとり、様子を見る |
| 普通 | 小さい | ゴロゴロ音+小さな鳴き | そばで撫でているとき、膝の上 | リラックス&満足していることが多く、甘えの強いサイン |
もちろん、すべての猫がこの表のとおりというわけではありません。
ただ、
「高さ・大きさ・長さ」
の3つに分けて考えてみるだけで、今までよりずっと感情が読み取りやすくなることが多いです。
「鳴けば何でも叶う」状態を防ぐには|甘えとしつけのバランス
鳴くたびにごはんやおやつを与えていると、猫は「鳴けば何かもらえるかも」と学習しやすいといわれています。
そうなると、
- 本当に不安なときの鳴き声
- ただ何か欲しいときの鳴き声
の区別が、だんだんつきにくくなってしまいます。
そのため、
- ごはん・おやつは時間を決めて与える
- 「鳴いたからすぐあげる」という流れはできるだけ避ける
といったルールを作っておくと安心です。
そのかわり、甘え鳴きをしたときには、
- やさしく声をかける
- そっと近くに座る
など、「安心感」で応えてあげると、健全なコミュニケーションにつながっていきます。
ご家族で対応をそろえておくと、猫も混乱しにくくなります。
甘え方にどう応える?距離感と接し方のやさしいコツ
撫で方・触れ方の基本|「気持ちいい場所」からスタート
最初に触れる場所は、次のような「比較的さわられやすい場所」から始めると安心です。
- 顔まわり(ほほ・あごの下など)
- 首の後ろ
- 背中
お腹やしっぽの付け根は、慣れるまで苦手な子も多いので、様子を見ながら少しずつにしてあげると安心です。
撫でている途中で、
- しっぽをパタパタと強めに振る
- 耳が横に倒れてくる
- 体が少し固くなる
などの変化が見られたら、「そろそろやめてほしい」というサインのことがあります。
気持ちよさそうなところで少し早めに切り上げると、「撫でられる=安心できる時間」という印象になり、次のスキンシップにもつながりやすくなります。
タイミング選びで成功率アップ|「今なら大丈夫そう」を見つけるコツ
遊びのあとや、ごはんを食べ終えたあとの「まったりタイム」は、甘えに応えやすいタイミングです。
- 眠そうにしながらそばに来る
- 自分から近くに座る
といった様子が見られたら、軽く撫でてみる良いチャンスかもしれません。
反対に、
- トイレに行きたそうに落ち着きがないとき
- 何かをじっと凝視しているとき
- 寝入りばなや、眠りが深そうなとき
は、あまり構われたくないことが多い時間帯です。
「タイミングを見る力」も、甘えを上手に受け止めるうえで大切なスキルのひとつです。
失敗してしまっても、「このタイミングはあまり好きじゃなかったんだな」とメモしておくぐらいの気持ちで、少しずつ覚えていきましょう。
一緒に決める「わが家の甘えルール」|家族で対応をそろえる大切さ
家族の対応が毎回バラバラだと、猫も「どう甘えたらいいのかな?」と迷ってしまうことがあります。
たとえば、次のような「わが家のルール」をざっくり決めておくと、猫も安心しやすくなります。
- 夜中の鳴き声には、基本的にごはんをあげない
- テーブルの上で鳴いても、ごはんやおやつは出さない
- 足元で落ち着いて座ったら、できる範囲でたくさん撫でる
こうしたルールを家族で共有しておくと、猫も人も、どちらにとってもストレスが減りやすくなります。
完璧なルールでなくて大丈夫なので、「うちではだいたいこんな感じだよね」と話し合ってみてください。

※にゃタゾノ主勝手なまとめ
甘え方のクセから分かる性格と環境チェック|「その子らしさ」を見るヒント
タイプ別・甘え方の特徴|どのタイプもその子の個性
保護猫の性格を、ざっくりイメージで分けると、次のようなタイプがあります。
- 甘えん坊タイプ
人の後ろをついて回り、よく鳴き、よくすりすりするタイプ。 - 慎重派タイプ
距離を保ちながらも、目線や小さな鳴き声でそっと甘えるタイプ。 - ツンデレタイプ
普段は少しそっけないのに、ふとした瞬間にぐっと甘えてくるタイプ。
もちろん、実際にはいくつかが混ざっていたり、日によって変わったりもします。
どのタイプが良い・悪いということはなく、どれもその子らしい個性です。
「この子は、このスタイルなんだな」
と受けとめてあげることが、何よりの理解につながります。
甘え方の変化は体調サインのヒントになることも
いつも甘えん坊の子が急によそよそしくなる、
逆に、あまり甘えなかった子が急にべったりになる…。
こうした「いつもと違う甘え方」が続くときには、
- 体調
- 生活環境の変化
などが影響していないか、いちど振り返ってみると安心です。
あわせて、
- 食欲や飲水量
- トイレ(尿・便)の状態
- 歩き方や動き方、表情
に気になる変化があれば、自己判断せず、できるだけ早めに動物病院に相談することをおすすめします。
こんなときは環境を見直してみよう|ストレスになりやすい変化とは
次のような出来事があったあとは、保護猫にとって負担がかかりやすいタイミングです。
- 来客や近所の工事などで、騒がしい日が続いた
- 引っ越しや部屋の模様替えを行った
- 新しいペットや家族が増えた
こうした変化は、保護猫にとって大きなストレスになる場合があります。
甘え方がいつもと違うと感じたら、
- 静かに過ごせる隠れ場所を増やす
- 一緒に遊ぶ時間を少し長めにとる
- 声をかける回数を増やす
など、環境やかかわり方の面からもフォローしてあげましょう。
体験談:鳴き声では甘えられなかったにゃタゾノが、すりすりしてくれるまで
私が迎えた保護猫の「にゃタゾノ」も、最初は「鳴く」ことで上手に甘えを表現できない子でした。
夜になるとベッドのそばに来て、「ニャ…」とだけ小さく鳴き、ふみふみ。
そこでなでてみると、「ちがうよ〜」と言わんばかりにスッと立ち去ってしまうことも多く、最初のうちは何を求めているのか読み取ることができませんでした。
「どこか具合が悪いのではないかな?」と心配になり、獣医さんに相談しながら様子を見ていくうちに、
- 「そばにいてほしい」
- 「一緒に寝て安心したい」
という、とても控えめな甘え方なのだと分かってきました。
それからは、鳴き声がしてもすぐに触るのではなく、
- そっとそばに座る
- 落ち着いた声で静かに話しかける
というスタイルに変更しました。
すると、ある日ふと気づくと、私の足元に小さくすりすりしてくれるようになっていました。
今でもツンデレで、一瞬ですり抜けていってしまうことも多いのですが、その短いすりすりが、私にとってとても嬉しいごほうびになっています。
甘え方チェック・クイズ|あなたの家の保護猫満足度は?
以下の項目で、当てはまるものにチェックを入れてみましょう。
合計のチェック数で、「今の満足度」のざっくりとした目安が分かります。
◆チェック項目
- 名前を呼ぶと、こちらを見る・しっぽを動かす反応がある
- 1日に1回以上、自分から触れに来る(すりすり・隣に座るなど)
- 撫でているとき、ゴロゴロ喉を鳴らすことがある
- ごはん前以外のタイミングでも、小さく鳴いてアピールしてくる
- 隠れ場所だけでなく、リビングなど開けた場所でもくつろぐ
- 突然の物音がしても、飼い主のそばにいれば落ち着きを取り戻す
- 留守番のあと、帰宅するといつもより甘えた様子を見せる
チェックの数で、ざっくりとした目安を見てみましょう。
◆チェック数の目安
- 6〜7個
かなり満足度高め。
「この人と一緒なら大丈夫」と思ってくれている可能性が高い状態です。
- 3〜5個
順調に信頼関係を育てている途中。
これからの変化が楽しみな段階です。
- 0〜2個
まだ環境や人に慣れている途中かもしれません。
無理に距離を詰めず、静かに見守る時間を増やしてみましょう。
たとえ点数が低くても、落ち込む必要はありません。
保護猫との関係は、
「時間」と「安心の積み重ね」
で必ず変わっていくものです。
焦らず、その子のペースで歩んでいきましょう。
まとめ:不器用な甘えは、これから育つ信頼のタネ
保護猫の甘え方は、
- すりすり
- 鳴き声
- 視線
- 距離感
など、さまざまな形で現れます。
それは同時に、その子が歩んできた過去と、これから一緒に育んでいく未来のサインでもあります。
行動の意味をひとつひとつ知っていくことで、
- 「どうしたの?」という不安
は、少しずつ
- 「そうか、今はこんなふうに感じているんだね」
という理解へと変わっていきます。
あなたの毎日の観察と、小さな気づきの積み重ねが、保護猫にとって何よりの安心材料になります。
不器用に見える甘えも、ゆっくり育っていく信頼のタネだと思って、あたたかく見守っていきましょう。
注意点と参考情報|不安なときは専門家に相談を
本記事の内容は、一般的な猫の行動学や獣医師の見解をもとにした「目安」です。
すべての保護猫にそのまま当てはまるわけではないことを、あらかじめご理解ください。
とくに、
- 急な行動の変化
- 激しい鳴き声や落ち着かない様子が続く
- 食欲の低下やトイレの異常
などが見られる場合は、自己判断せず、できるだけ早めに動物病院を受診・相談してくださいね。
参考になる公的・専門系サイトの一例
- 日本獣医師会:猫の健康管理・ワクチン・行動に関する情報
- 各自治体の動物愛護センター・保健所のペット相談窓口
- 動物行動診療科を持つ動物病院のコラムやQ&A
こうした情報も参考にしながら、
あなたと保護猫だけのペース
で、安心できる暮らしを育てていきましょう。


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